地域診療(診療所)

生活者の視点を学ぶ

朝倉健太郎(Kentaro Asakura)社会医療法人 健生会 大福診療所

2024年5月号掲載

地域診療(診療所)はこんなところです

地域診療(診療所)の研修のポイントは,そこに住む「生活者としての」患者さんや家族のあり様を学ぶことにあります.医学部教育では,意外にも「生活する人々」のあり方を学ぶことは少なかったのではないでしょうか.健康や病気に対する考え方,家族関係,それぞれのライフサイクル,仕事や役割などは十人十色です.また,病院と診療所では出会う疾患群は大きく異なります.さらに,患者さんのふるまいや行動パターンも異なります.一方,2年間の初期研修の大半は病院で行われます.地域やコミュニティに手が届く距離にある診療所で,多職種とともにより実践的な医療のあり方を学ぶこの期間は,多くの医師にとって大変,有意義な研修期間となるでしょう.

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