術中管理(麻酔管理)・術前評価・術後管理を連結させ周術期管理の「見える化」を目指そう
駒澤伸泰(Nobuyasu Komasawa)香川大学医学部 地域医療共育推進オフィス
2024年5月号掲載
麻酔科は,周術期管理や痛み治療においてさまざまな役割を果たします.最も基本的な役割は手術中の安全な麻酔管理です.手術の安全な管理のためには,「患者さんの意識は消失しているが脳血流は十分保たれている鎮静」,「身体が痛みを感じず,血圧等の異常上昇がなくなる鎮痛」,「血圧管理や利尿などの生体恒常性」を保つ必要があります.また,覚醒後に患者さんの痛みを抑える術後鎮痛のセッティングにも関与します.
麻酔科医の最も基本的な役割は,手術室における患者安全を守ることです.点滴確保,気道確保,血圧管理などさまざまな管理を修得できることから,多くの初期臨床研修医が麻酔科で短期研修を行います.
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表1●全ての研修医に麻酔科で学んでほしいこと
各科ローテ準備ガイド
表2●外科系専攻医を目指す研修医に学んでほしいこと