腎臓管理の経験は全身管理に活きる!病院の特性を活かした研修を計画しよう!
森本勝彦(Katsuhiko Morimoto)奈良県西和医療センター 腎臓内科
2024年5月号掲載
皆さんは腎臓内科にどのようなイメージがありますか? 循環器内科や外科のような花形(?)とは異なり,地味なイメージがあるかもしれません.しかし,腎臓は水・電解質,酸塩基平衡,血圧調整,骨代謝など,体内環境の恒常性(ホメオスタシス)を維持する臓器です.腎臓がひとたび障害を受けると,全身の代謝に広範な影響を及ぼします.その結果,腎不全として全身症状が出現するだけでなく,他疾患の診断や治療まで大変困難なものにしてしまいます.皆さんが将来どの診療科に進むにしても,何らかのかたちで腎臓の重要性に気づくことでしょう.検尿異常から腎代替療法までさまざまな病態を管理する腎臓内科の研修は将来必ず役に立ちますので,ぜひ楽しんで研修してください.
※ご所属,経歴等は執筆時のものです.公開日は変更となる可能性があります
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表●腎臓内科で経験する症例と重要度(筆者の独断で作成)
A:超重要!,B:できれば経験してほしい,C:焦らなくてよい この表には賛否両論あると思います.皆さんの腎臓内科指導医の先生と相談して,腎臓内科研修における目標を決めていただければ幸いです.
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