令和7(2025)年度科研費公募における審査の変更点(2024.07.22掲載)

執筆:久留米大学客員教授,ジーラント株式会社代表取締役児島 将康

令和7(2025)年度科研費公募では,2024.7.19の速報で紹介したように制度や申請書フォーマットの変更点がいくつかあったが,審査についても変更点がある.

基盤研究(A・B・C),若手研究,挑戦的研究(開拓・萌芽)において,審査委員の人数が変更になっている(審査方式や審査区分に変更はない).

基盤研究(A),挑戦的研究(開拓・萌芽)では審査委員の人数が増えたが,基盤研究(B・C)および若手研究では審査委員の人数が減った(表).「審査委員の人数変更なんて申請書作成に対してあまり関係ないのでは?」と思うかもしれないが,これによって基盤研究(B・C)と若手研究では,1人の審査委員の点数の重みがより大きくなったということだ.申請書の出来具合がますます重要になった.

令和6年度公募 令和7年度公募
審査方式 審査区分 審査委員の人数 審査方式 審査区分 審査委員の人数
基盤研究(A) 総合審査(書面審査および合議審査) 中区分 6〜8名 総合審査(書面審査および合議審査) 中区分 7〜8名
基盤研究(B) 2段階書面審査 小区分 6名 2段階書面審査 小区分 5名
基盤研究(B) 注:基盤研究(B)において著しく応募件数の少ない一部の小区分は,複数の小区分での合同審査を6〜12名で行う 注:基盤研究(B)において著しく応募件数の少ない一部の小区分は,複数の小区分での合同審査を6〜9名で行う
基盤研究(C) 2段階書面審査 小区分 4名 2段階書面審査 小区分 3名
若手研究 2段階書面審査 小区分 4名 2段階書面審査 小区分 3名
挑戦的研究(開拓) 総合審査(書面審査および合議審査) 中区分 6〜8名 総合審査(書面審査および合議審査) 中区分 7〜8名
挑戦的研究(萌芽) 2段階書面審査 中区分 6〜8名 2段階書面審査 中区分 7〜8名

※日本学術振興会「科研費公募要領 基盤研究(A・B・C),挑戦的研究(開拓・萌芽),若手研究」をもとに作成.

参考情報

本書関連項目

  • 1章-4.審査のしくみ(P37〜)

出典

これまでの速報

児島 将康

(久留米大学客員教授,ジーラント株式会社代表取締役)

書籍「科研費獲得の方法とコツ」「科研費申請書の赤ペン添削ハンドブック」著者.毎年の科研費公募シーズン前後に20件近くの科研費セミナーで講演し,理系・文系を問わず申請書の添削指導を行っている.令和6年4月より研究者を支援するジーラント株式会社(https://g-rant.org/)を立ち上げ,活動している.

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