本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第11問のこたえ
先月のチャレンジ問題「バランスをとろう」の答えはこちら.
●1つと★1つと釣り合う■の個数は『3個』です.問題はそれほど難しいものではなく,方程式を立てたら簡単に解けた,という方も多くいらっしゃると思います.ただ,せっかくなので,方程式を使わないパズル的な解き方を解答に記しておきました.ちなみに,重さの比を出すことができまして,今回の問題では■:★:●=3:4:5となります.
上皿天秤といえば…小学校の頃に,まずは使用する前に左右のバランスを調整し,左側の皿に分銅を乗せ,その後右側の皿に計りたい試料を乗せていくといったお作法を学んだ記憶がかすかにあります.そこからしばらく日常で触れることもなく大学へ.研究室では毎日のようにさまざまな試料を量りとる機会がありましたが,電子天秤を使っていました.ただ,遠心分離機にかける試料のバランスを取るためにはもっぱら上皿天秤を使ったので,研究室時代も,上皿天秤を活用していたことが思い出されます.
パズルの世界で天秤が登場する問題として有名なのは沢山のコインのなかから決められた回数で贋金(にせがね)を見つける“贋金と天秤”パズル.有名なパズルなので,ご存知の方も多いかもしれませんが,2題紹介します.
まずは,“贋金と天秤”パズルの原点,1945年にAmerican Mathematical Monthly 誌にE. D. Schellが投稿した問題です.
「全く同じ形をした金貨8枚と天秤が1台ある.金貨のうち1枚は贋金で,他のものより重さが軽い.天秤を2回使うだけで,贋金を見つけだしてください」
その後,さまざまなバリエーションが登場したのですが,そのなかからもう1つ.
「全く同じ形をした金貨13枚と天秤1台がある.金貨のうち1枚は贋金である.ただし,贋金は本物より重いのか軽いのか分からない.天秤を3回だけ使って贋金を見つけ出してください」
「重いのか軽いのか分からない」というのがポイントです.さて,どのように天秤を使いますか?
では,また来月.