本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第34問のこたえ
先月の『omics探し』の答えはこちら.パズルを解くには,まず「OMICS」の並びを見つけることからはじめるのが基本です.そこから前に単語を伸ばしていくのですが,何箇所かは「OMICS」をつなげて行く方法がいくつかあるので,そこを間違えた場合はうまく伸びていきません.その辺りは試行錯誤をしてもらいながら,うまく9つが見つけられたら解答まであと一息.「A」「H」「M」「N」「U」の5文字が盤面に残るので,それらを並べ替えた『HUMAN』が答えです.
何度かこのコラムでも書いていますが,私自身,研究者時代はEST解析からはじまり,マイクロアレイ,プロテオミクスという技術を利用していました.まさに,オミクス時代のはじまりだっただろうと思います.大量のデータを深く理解・解析するためには,当然,統計学の知識が必須となるのですが,当時,生物系の学生が統計学を学ぶ機会はほとんどなく,オミクス解析の結果の理解に苦労している研究者の姿も多くありました.私自身は,数学も嫌いな方ではなかったので,なんとか自学しながら研究を進めてはいたのですが,もう少し学部生時代にちゃんと統計を学ぶ機会があればよかったなとの思いもありました.当時と比べ,測定技術の革新が進み,データはより多種,多量になっている現在,生物学者には統計の知識は必須になっているのだろうと想像します.それに伴い,多くの大学で「生物統計学」といった授業が生物系の学生を対象に組まれるようになっているようで,よい時代になったなと思うしだいです.そうした知識から導き出される,おもろい研究結果を楽しみにしています.
では,また来月.お楽しみに!