本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第6問のこたえ
先月のチャレンジ問題「割れたゲル」の答えはこちら.
ピースをすべて埋めて,バンドに従って配列を解読すると,不明部分の配列は『ACGCTTG』となります.「実際にゲルが割れても,バンドが見えないから復元は不可能」,「現像したフィルムが割れることなんてない」などという声も聞こえてきそうな設定でしたが,パズルの世界ということで,そこはご容赦ください.10月号の「割れたゲル」に引き続き,割れたシリーズのパズルとなりました.今後も,研究現場で「割れる」ものを探して,図形パズルにしていきたいと思っていますので,お楽しみに.
ちなみに,シークエンス技術について個人的に振り返ってみると,僕が学部4年生で研究室に配属された2000年当時は,スラブ型ゲルを用いているものの,検出は蛍光を用いて行うABI377 DNAシークエンサーがメインでした.したがって,放射線標識によるシークエンスを現場で行った経験はなく,ラボの先輩方が保存しているものを見るくらいでした.その後,キャピラリー電気泳動から次世代シークエンサーへと進化したあたりで研究現場を離れたので,先月号の特集で改めて最新のシークエンス技術を学びました.昔からシークエンス技術そのものにパズル的なにおいを感じて興味深く眺めてきた僕としては,目まぐるしく進化する技術から今後も目が離せないです.
では,また来月.次回は文字パズルでお会いしましょう.