本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第56問のこたえ
先月号の「5文字の生物集めてみたら」は楽しんでいただけましたか? 知識がいる問題ですので,思いつかないとたいへんだったかと思います.一方でなるべく生命科学研究で用いられる生物名を使うようにしたので,スムーズに埋められたという方もいたのではないでしょうか.ただ,知識だけで解けるとおもしろくないので,パズルとして楽しんでもらうために少ししかけを用意していました.「ミ□リ□シ」と見たときに,直感的に「ミドリムシ」と穴埋めした方もいるのではないでしょうか.ですが,そのまま進めていくと,残った5文字を並べ替えても生きものの名前は出てきません.ここは研究材料として代表的なサンゴの「ミドリイシ」と埋めて進めるのが正解です.同様に「ツ□ガ□ル」についても,「ツメガエル」が正解で,「ツチガエル」と入れると正解にたどり着きません.そのような形で進めていくと,「ウ」「セ」「チ」「ュ」「ン」の5文字が残り,それらを並べ替えてできる「センチュウ」が答えになります.
逆に,2種類の生物名になるパターンもいろいろ探してみました.「ツ□ガ□ル」(ツメガエル,ツチガエル)のように,うしろの3文字が種の仲間を表すタイプでは,2文字目が違う組合わせがたくさんあります(例:「ク□ク□ゲ」).逆に,「ミ□リ□シ」(ミドリムシ,ミドリイシ)のようにうしろの2文字が種の仲間を表すタイプは,違う生物の仲間で,色や形の特徴で名前がついているものが多いですね.そんななか,2文字目と4文字目がともに違うものもいくつか見つかったので,そのなかから2個ほどご紹介しますのでぜひ考えてみてください.「カ□ツ□リ」は2種類の生物名になりますね.「ラ□チ□ウ」は少し苦しいですが,片方は種名ではなく品種名になります.こんな感じで,生物を文字の側面から眺めてみると,実験などで扱うのとはまた少し違った親しみがわくかもしれません.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!