本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第91問のこたえ
先月の『文字をつなげよう』は楽しんでいただけましたか? 言葉のパズル,しかも英単語ということで,知識も問われるパズルとなりました.それぞれの3×3の枠のなかで,9つの文字をつなげていく形式でした.ある程度はつながりが見えて,順番が決まっていくとはいえ,単語がうまく思いつかなければ,なかなか並びが決まらないものもあったかと思います.正解は左上から「honeycomb」「territory」「competent」「armadillo」「spaghetti」「microglia」「arrowhead」「serotonin」となり,それぞれの最後の文字は「B」「Y」「T」「O」「I」「A」「D」「N」となりました.最後の関門はこの8文字の並べ替えで,こちらはつながりもなにもヒントがないので,最大で8!通りの組合わせを試すことになります.「BODY」というつながりが見えると,その先は想像しやすかったかもしれません.最終的に,8文字並べかえてできるのは「ANTIBODY」,先月号の特集が免疫老化ということで,免疫機能の中心にある用語が答えとなりました.
先々月に続き,先月もパズルの最後に文字の並べ替えに挑戦してもらう形の出題になりました.以前にも少し書いたことがありますが,このような,文字を並べ替えて言葉をつくる言葉遊びは「アナグラム(anagram)」とよばれています.ある言葉のすべての文字をいったんバラバラにして,それらを並べ替えて別の言葉をつくるという形でよく遊ばれています.アミノ酸名で遊んでみると「椅子天使」は「システイン」,「三軍たるみ」は「グルタミン酸」,「揃い因子」は「イソロイシン」など.元の言葉から文字を並べ替えると,少し無理がある言葉となってしまいがちではありますが,時に味わい深い,意外な言葉ができることもあって,そうしたところがこの言葉遊びの醍醐味かもしれません.皆さんも,頭の体操として,身近な言葉を使ってのアナグラムに挑戦してみてはいかがでしょうか.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!