本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第82問のこたえ
先月の『多分野の力をあわせよう』は楽しんでいただけましたか? 先月号の特集は,総合知がテーマということでしたので,ジグソーパズル風の形でパーツをつくって,多くの分野がつながって,1つのものが完成する様子をイメージしました.パズルとしてはシンプルな箱詰めパズルになっていて,まずは周りの凸凹に注目して,それに合う候補パーツを探してはめていきます.例えば,一番上の場所にはBかEかFが当てはまるので,それを1つ入れてみて,次にまた凸凹を見ながらその横に入るパーツを考える…といった具合です.途中ではやはり試行錯誤を続けることになりますが,最終的には解答図のような形ですべてのピースが入ります.結果,★の位置にはまる『D』が答えとなります.
さて,上記のような試行錯誤が,この手の箱詰めパズルを解く際の正攻法ではありますが,今回の問題については,少し脇道というか裏道が存在します.最初に,周りの凸凹に注目することまでは同じなのですが,そのときにDのピースだけ,周りの6カ所のどの場所にも当てはまらないことに気づいたでしょうか? それに気づけば,Dは中心の★の位置にしか入らないということがわかり,全体にどのように入るかは不明のままで,今回の答えの『D』だけはすぐに導きだせることになります.さきほど,この解き方は裏道という表現をしましたが,パズル的な観点から見ると,じつはそれが王道だったりします.こういうことは実生活でも起きることで,何かの課題に向かい合うときに,表から真っ正直に向かい合っても解決にはつながらなかった場合でも,うまく裏道のような道筋を見出して解決に向かうということがあるように思えます.こうした裏道を発見するのも1つの才能ですし,実際に見つけたときはすっきりしますね.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!