本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第31問のこたえ
先月の『四字熟語をつくろう』の答えはこちら.それぞれつくっていくと「起死回生」「至上命令」「金科玉条」「学知利行」の4つになります.「比」「烈」「痛」「無」の4 文字が残るので,それを並べ替えた『痛烈無比』が正解です.最初の3つの熟語はスムーズに浮かんだけれど,4つ目が思い浮かばなかったという方も多いかもしれませんね.「学んで知り,利を行う」ということで,「学ぶことにより理解し,正しさを認めて実践すること」という意味になります.原典は儒教の経典『中庸』で,生まれつき持っているものを自然に行う「生知安行」,苦しんで学んだことを努力して実行する「困知勉行」を合わせた3つのセットで,人の道を知り,それを実行する過程の教えをあらわすということです.
今回のような四字熟語をはじめとする漢字を使ったパズルは,解く際に論理的思考力より,知識の方が必要とされることから,純粋なパズル愛好家からは敬遠されることも多いです.しかし,言葉が思いついた(ひらめいた)時の嬉しさと,とっつきやすさから一般の人には高い人気を誇ります.パズルをつくる立場から考えると,特徴的な四字熟語は重宝します.例えば「一〇一〇」の四字熟語は必須の知識.辞書ではなんと30個以上も出てきますので,何個答えられるか頭の体操に皆さんも考えてみてください.
では,また来月.お楽しみに!