本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第58問のこたえ
先月号の「同じ組を探せ」は楽しんでいただけましたか? さっと目についたマス同士がたまたま正解だったというラッキーな方もいらっしゃるかもしれません.もちろん,そんなラッキーがなくても,一マス一マス丁寧に調べていけば正解にはたどり着く問題です.解答は丸底フラスコ,シャーレ,ピペット,顕微鏡が組になっている「B2とC4」が答えになります.とはいえ,少しでも論理的に解答にたどり着きたいという方のために,少し背景にある数理について解説しておきます.問題に使われている道具は6種類,それらのなかから4つを組にする組合わせは,6C4=15通りとなります.問題の盤面は4×4の16マスということから,この15組すべてに重複している1組を加えた16組が盤面にあることになります.全15組に含まれる6種類の道具の個数を数えるとそれぞれ10個になることを考えると,問題の盤面内で重複している1組に含まれている4種類の道具のみ11個,逆に,重複していない組に含まれていない2種は10個となることがわかります.したがって,それぞれの道具の数を数えれば論理的に解答へたどり着くということです.少し生物の話題から離れてしまいましたが,問題に含まれる数学的背景を味わっていただければ幸いです.今月はここまで.
来月は連載60回目ということで,30回目でも企画したパズルリレーをお届けできればと思っています.お楽しみに!