本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第72問のこたえ
先月の『隠されたコードを解明せよ!』は楽しんでいただけましたか? 「論理パズル」とよばれるパズルの仲間で,与えられたヒントや条件を満たすような組み合わせを,論理的に矛盾がないように導き出すパズルです.このパズル,まずは与えられているヒントから,隠された単語に含まれる文字・含まれない文字を決めていくのが,最初のステップとなります.今回の場合,2行目と4行目のヒントを比べると「E」「R」が含まれないことがわかります.そこから,2行目のヒントに戻ると「G」「L」「S」「I」は必ず含まれていることがわかると思います.その後,他のヒントも検討しながら論理的に進めていくと,4行目のヒントから「S」と「A」が正しい位置にあることもわかります.こんなふうに,こうだからこう,そしたらこう…という形で,一本道で解き進めることができるのが論理パズルの特徴ですが,実際に解く際は,なかなかそこまできれいに進められることは少ないです.選択肢がいくつか見えたときは,どれか一つの選択肢を決め打ちで進め,それが条件を満たせないとわかったら,違う選択肢で進めるというような試行錯誤をすることが多いと思います.どちらにせよ,最終的に解ければよいということで,今回の隠された単語は「SIGNAL」となります.
このような論理パズルですが,4桁の数字当ての対戦ゲームとして友達と遊んだことがあるという方もおられるのではないでしょうか? かくいう僕も,中高時代の休み時間に友達と遊んだ記憶が残っています.小さいメモ用紙と鉛筆だけ用意すれば,時間もかからず,簡単に知恵比べができるということで楽しんでいました.海外でも「Hit and Blow」「Bulls and Cows」などという名で知られているゲームで,源流をたどると,1950年代の英文字を使った英単語推測ゲーム「Jotto」があるとも言われています.1970年代には「Mastermind」というボードゲームが販売されたり,国内外で数々のテレビ番組にも使われたり,近年では「Wordle」という名でwebゲームになったりと,シンプルなルールで万人が楽しめるゲームとして,長年広く楽しまれてきたパズルの一つと言えるでしょう.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!