本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第42問のこたえ
先月号の『四字熟語を復元せよ!』の答えはこちら.まずは,目についた組合わせがあったら,そこから手をつけていくしかありません.左端に並んでいる「イ」と4個ある「隹」が目につきやすいですね.特に「隹」に注目していくと「雄」や「雌」という漢字が見えてくる人が多かったのではないでしょうか.その後,残りの「隹」から「進」と「集」をつくることができれば一歩前進です.「雌雄」を含む四字熟語…などと考えながら部品を組合わせていくと,「①雌雄異体」ができ,他も試行錯誤しながら「②集団遺伝」「③適応進化」「④細胞操作」とできあがっていくと思います.それらを50 音順に並べて最後になる『適応進化』が答えとなります.
先月号の特集テーマは「実験自動化・遠隔化」ということでした.僕自身も,研究者時代は大量シークエンス,大規模ホールマウントin situ ハイブリダイゼーション,マイクロアレイ,質量分析など,自動化といった話題に時折触れてはいました.とはいえ15 年ほど前の話なので自動化しようにも装置もあまり開発されていなく,各種操作の正確性などの面でもまだ不十分だったように思えます.もっとも,当時は実験自体が楽しくてしかたなかったので,マイクロピペットを使って自分の正確な操作を信じながら,一度にマイクロチューブ50~100 本,マイクロプレート10 枚程度の規模での処理をくり返していた覚えがあります.今の技術があったなら,いくつかの実験は自動化して,もう少し効率的にデータ収集ができたのではないかな,と,時代の経過を考えさせられました.
今月はここまで.来月のパズルもお楽しみに!