本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第70問のこたえ
先月の『バラバラクロス』は楽しんでいただけましたか? 最終的にクロスワードとして成立するように,4マスからなる9つの正方形ピースを6×6のクロスワードに並べるのが目的です.解く手がかりとしては「イメ」や「チガ」,「ダカ」のようなそれだけでは意味をなさない2文字や,「ン」のような,1文字では成り立たない文字に注目するといいです.それらの文字の前後のつながりを想像していき「メダカ」「ケタチガイ」などの単語が見えてくると,あと一息です.あとは,それらのひとつながりのピースを枠内に配置し,周りにおかしな単語ができないように慎重にピースをつなげていけば完成です.クロスワードの盤面が完成して,A からC に入る文字を並べた「トケイ」が答えとなります.先月号の特集テーマ「生物学的年齢」との関連を考えて解答を選んだので,答えを出したときに正解だと確信した方もおられたのではないでしょうか.
先月のパズルへのコメントとして「クロスワードパズルは黒マスがつながることはない」と書きましたが,これは日本でのクロスワード制作の慣例になっています.“日本での”と書いたのは,アメリカを含めた海外では黒マスが連続することに制限がないことがほとんどだからです.一方,「黒マスを盤面内に対称的に配置しなければならない」や「三方向が黒マスで囲まれたマスをつくってはいけない」というルールが海外では一般的です.「盤面の四隅には黒マスを置かない」といったルールはどの国でも使われているように思えます.入る言葉の向きは左から右,上から下向きというのが当たり前のように思えますが,これは,日本語や英語が左から右へ書く言語だからであり,右から左へ書くアラビア語やヘブライ語のクロスワードでは,入る向きは当然右から左(上から下は同じ)になります.同じクロスワードでも国が違えば慣習も違うということで,少し研究における実験のお作法とも似ているかもしれません.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!