本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第44問のこたえ
先月号の『カプセルはどこ?』の答えはこちら.今回のパズルのもとになったパズルは「バトルシップ」とよばれており,ペンシルパズルのなかでは古くからある有名なパズルです.同名の対戦推理型のテーブルゲーム「Battleship」がもとになったと言われており,10×10のマスに指定された条件にあうように,1~4マスの指定された数の戦艦を置くというパズルです.今回は,2マスを占めるカプセルを,6×6の小さな枠に入れるようにアレンジしました.今回の場合だと,まず,カプセル半分が見えているので,その向かいに半分のカプセルを補い,カプセル同士が接しないという条件があるので,そのカプセルの周りの枠に×を付けるところからスタートです.その後,周囲の数字と見比べながら論理的にカプセルを置いていくと,解答図のようになります.中央の3×3のマスで,カプセルが配置されているマスは『4』となります.
カプセル錠にはもちろん何度もお世話にはなっているので,なんとなく知っている気になっていましたが,今回のパズルをつくるにあたって,カプセルの色や形には何か決まりがあるのだろうか,と気になり調べてみました.もちろん,カプセルの素材や形状には薬の溶ける時間をコントロールする重要な役割がありますが,色については特に決まりはないようです.では,なぜ色がついているのかというと,目立たせることで飲み忘れにくくなる,味を連想させる色をつけることで飲んでもらいやすくなる,などの効果があるという報告がありました.さらには,海外は派手な色の薬が多いですが,それは他社との差別化を図るといったマーケティング要素まで含んでいるようです.パズル製作においても,パズルの原理とは関係のないピースの色合いやデザインが,手にとって遊んでもらえるかどうかや,連想される難易度の違いに現れるといったことも経験していますので,カプセルの色の効果についてもおもしろく勉強しました.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!