本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第33問のこたえ
先月の『3・3からはじめよう』の答えはこちら.慣れないと最初は難しいと感じると思いますが,右下の3のマスの下は2,その左は1という具合に,不等号に注目しながら進めていくと徐々に埋まっていきます.タテ・ヨコどちらの列も同じ数字が入らないように数字を入れていく「ナンバープレース(ナンプレ)」.3×3の正方形9個に切り分けられた9×9マスの作品が一番よく知られていますが,6×6,4×4などサイズの違い以外にも,切り分け方の違いや,今回のように隣り合うマスの関係のヒントを手掛かりにするなどさまざまなバリエーションがあります.最近では,ナンプレのバリエーションを解くのを競う,World Sudoku Championshipも年に1回開催されており,昨年2019年の大会では日本が個人,団体とも優勝しています.また機会がありましたら,ナンプレの奥深い世界を紹介します.
本連載は「パズル×生物学」というテーマでお届けしているのですが,生物学の異種コラボという意味では,「歌生物学」というのもあるなとふと思いました.サイズ生物学の研究で有名な本川達雄博士は,歌う生物学者としても有名です.またもう一人,ヒドロ虫類の研究者の久保田信博士も,ベニクラゲや生物分類の歌を多数発表しています.ご両人とも,臨海実験所での研究者時代に歌の活動を開始しているのが共通点.僕も臨海実験所で過ごした時期もあり,生物学とコラボする一人として,勝手に親しみを感じているしだいです.すでに漫画では『はたらく細胞』があったりしますが,他のジャンルともコラボすると,もっと生物学の面白さが広がるかもしれませんね.
では,また来月.生物学とパズルのコラボをお楽しみください!