本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第81問のこたえ
先月の『4文字言葉つなぎ』は楽しんでいただけましたか? カギなしの小さなクロスワードということで,中央の2文字を手掛かりに,思いつく言葉をどんどんあてはめていくことになります.水色の問題で上のヨコ読みだと「?わい?」から,「かわいい」や「ほわいと」などが最初に思いつく候補になるでしょうか.1つ思いつくと,それにつながる単語があるかないか,とさらに頭をひねる…という感じで,うまくつながる4文字の言葉4つができたら,1問完成です.とにかく思いついた単語をどんどんあてはめていって4問とも完成させると解答のようになります.
「ろいしん」「えいどう」「いでんし」「くみかえ」「にわとり」「あかうに」「あるかり」など,生物名や生命科学系の言葉もたくさん入れておいたので,これらの用語が手掛かりになった方も多いのではないでしょうか.最後にA〜Dの文字をつなげた,『こうりつ』が答えとなります.
先月号の特集は,ゲノム編集の医療応用がテーマでした.僕にとっては,研究の現場を離れる少し前に登場した技術の1つでした.それまでは,ホヤ研究も含めた,マイナー生物を実験材料とした研究者にとっては,モルフォリノやRNAiなどを用いたノックダウン技術を利用するのがせいぜいで,ゲノムを直接操作するノックアウトやノックインなどの遺伝子工学技術の手法を確立することは,各生物種特有の困難さもあり,難しかったように記憶しています.それが,CRISPR/Cas9やTALENを使った,比較的生物種を問わずに適用できるゲノム編集技術の登場により,マイナー生物でも,これまでよりも容易にゲノムを直接操作できるようになるという可能性を感じられるようになったと思います.一方で,すでにノックアウト技術などが確立されているモデル生物にとっては,影響は少ないのかな,というように,当時は考えていました.しかし,今となってみると,それは間違いで,ゲノム編集技術の簡易さと応用性の高さから,医療応用にまで活用されはじめているようで,今後の発展も楽しみな分野の一つとなりました.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!