本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第48問のこたえ
先月号の『マッチ棒でパズル』の答えはこちら.1本だけしか動かさないので簡単だろう…と取り組んだ人は,案外難しいと思われた問題もあったのではないでしょうか.1問目は「-」を「+」に変えることに気づけば,2問目は「-」を「=」に変えることに気づけば解答にたどりつけたかと思います.3問目は少し特殊な変化で,「×」の符号は変化できないし,「-」を「+」に変えてみても,答えにはならないです.そこで,「-」をのぞいて,2桁の数字にすることに気づけば,答えにたどり着くことができます.4問目は同じ2桁の数字でも「7」を「11」に変えることに気づけば正解ですね.せっかく4問あるので,それぞれの問題を,なるべく違ったパターンにしたいと思い用意しました.他の出題パターンもありますので,またの機会には挑戦してください.
今回のパズル,頭で考えるより,実際のマッチ棒でやった方がよいと思い,実験室に行ってマッチ棒を取ってきた方もおられるのではないでしょうか.僕の頃は,アルコールランプやガスバーナーをつけるために実験室にはマッチ棒やライターがたくさんありましたが,今はどうなのでしょう? 日常でも台所にあったり,喫茶店などでマッチを配っていたりして,結構身近にあるものでしたね.パズルの世界でも,棒状のモノといえば,昔からマッチ棒ということで,100年以上前の本にもマッチ棒を使ったパズルが登場します.現在でもその流れからか,つまようじや,綿棒などでも同じパズルになるはずですが,綿棒パズルだとかつまようじパズルだとかいう言葉は聞いたことがありません.ただ,需要の減少から,4年程前に,国産の大手マッチメーカーが製造を終了するという話も話題になりました.マッチも少しずつ身近なものではなくなっていき,将来は「マッチ棒パズルを遊ぶときはつまようじで代用しましょう」みたいな断りがつくようになるのかもしれませんね.パズルとも研究とも縁の深い(?)マッチ棒について,思いを馳せた次第です.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!