本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第26問のこたえ
先月の「バラバラアルファベット」の答えはこちら.まず,立方体の展開図を頭のなかで組み立てながら,半分に切られたアルファベットをつなげて行くと,「C」「E」「L」「O」「T」「U」「Y」の7文字ができます.そこにすでに見えている「E」「K」の2文字を加えた9文字を並べ替えると…『LEUKOCYTE』となります.9文字の並べ替えには苦労したかと思われますが,先月号の特集「HLA(human leukocyte antigen=ヒト白血球抗原)」から閃いたという方もいらっしゃるかもしれません.
このように,単語を構成する文字を並べ替える言葉遊びは「アナグラム」とよばれています.歴史をたどると,古代ギリシャまでさかのぼれるともいわれていますが,現代でも,さまざまな言語で遊ばれています.「lemon」⇔「melon」,「listen」⇔「silent」とアルファベットを使った英語のアナグラムはたくさんありますが,もちろん日本語でも遊ぶことができます.「色は匂へど散りぬるを…」のいろは歌も,仮名47文字を使ったアナグラムといえるでしょう.ペンネームや芸名に使われることも多く,よく知られているところでは,タレントの「タモリ」は本名「森田」の,推理小説の大家「泡坂妻夫(あわさかつまお)」は本名「厚川昌男(あつかわまさお)」のアナグラムです.興味のある方は,まずは自分の名前から,別の名前をつくり出してみてはいかがでしょうか.僕の「やまだりきし」だと「島田桐矢(しまだきりや)」といった感じでしょうか.
では,また来月.次回も楽しいパズルをお届けします.