本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第67問のこたえ
先月の『生き物しりとり』は楽しんでいただけましたか? かなり漢字が得意な方でも,すべてが読めることはなかったかと思いますので,ある程度,辞書やネットで調べながら進めていくことになったかと思います.ですが,そもそも漢字がわからなければ調べられない…という辺りで,苦労された方も多いのではないでしょうか.スタートの「生物(せいぶつ)」からは上の「土筆(つくし)」,右の「躑躅(つつじ)」,下の「恙虫(つつがむし)」の3方向とも動けるので,どこか1つに決めて,その先を探っていくことになります.「躑躅(つつじ)」は次が「軍鶏(しゃも)」「海獺(らっこ)」「菖蒲(しょうぶ)」と,どれも続かないので終了.このように探り探りで進んでいくと,「土筆(つくし)」からの道が右端まで抜けられる道筋となります.最後は「鷠(う)」ということで,「F」が答えとなります.ここまではスタートから探っていく正攻法を書きましたが,この手の問題は,ゴールから探るのが解答への近道であることも多いです.今回も,ゴールの魚偏の漢字7個のうち,1つ戻れるのが「鷠(う)」と「鱚(きす)」だけで,「鱚(きす)」もすぐに戻れなくなることがわかるので,あとは,「鷠(う)」から逆に辿っていくと解答になります.
先月号の特集テーマは「皮膚微生物叢」でした.以前も本連載内で書きましたが,腸内細菌叢の網羅的解析の論文を研究室内のセミナーで紹介したことがあり,僕が「叢」という文字を最初に知ったのはこのときでした.恥ずかしながら初見で読み方がわからず,勢いで「さいきん“ごう”」と頭の中で読んだことを覚えています.ただ違和感を覚え,調べたところ「そう」と読むことを知り,訓読みの「くさむら」「むらがる」に意味としても納得したことも覚えています.そんな思い出もあり,先月のパズルでは難読漢字を取りあげてみた次第です.日常生活の中で目にする生物名もあれば,これまでに見たことがない漢字で構成されている熟語もあったかと思いますが,解答には使わなかった熟語の知識も,雑学として楽しんでいただければ幸いです.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!