本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第7問のこたえ
先月のチャレンジ問題「誰が何の生物を?」の答えはこちら.
会話の内容に合うように,苗字と実験動物を組合わせると解答のようになり,酵母を使っている研究者のフルネームは「西山 学」となります.
本連載では初登場となった推理パズルですが,いかがでしたか? 今回は手探りでもなんとか解答にたどりつけるかと思いますが,より本格的になってくると,マトリックスとよばれる図を使って解く手法が一般的です.ちなみに,今回の問題をマトリックスで解くと解答図のようになります.今後は,もう少し複雑な推理パズルを出題する機会もあると思いますので,そのときはマトリックスを使って挑戦してみてください.
先月の問題に登場した四種類の生物は,いわゆるモデル生物です.一昔前は,遺伝子配列情報や基礎的な知見の蓄積があるモデル生物を使って,研究を進めることが多かったかと思います.しかし,近年,解析技術の急速な進歩により,遺伝子やゲノムの配列といった基礎情報が,ある程度容易に入手できるようになりました.その結果,研究したい生命現象を観察しやすい生物を用いるという,現象主導の研究アプローチが注目を浴びてきているように感じます.今後もそのような研究のなかからの,新たな発見を楽しみにしています.
では,また来月.